皮膚はどんどん細胞分裂しており、次から次へと古い皮膚をアカとして排出しています。表皮が完全に入れ換わる期間、つまりターンオーバはほぼ1カ月といわれています。
外用薬の効き目とは水虫を完全に殺すことではなく、どうやら増殖を押さえることだと割り切るのが賢いようです。ペタペタッと塗ったら全滅!という劇的な効果は残念ながら期待できず、要するに水虫を弱らせ、菌糸をどんどん伸ばすのをやめさせる。そうやって押さえ込んでいれば痒みも止まります。日時がたてばターンオーバで弱った水虫もろとも古い皮膚は外へ押し出されます。だから「最低1カ月」という治療の目安もなりたつわけです。
カカトのような分厚い部位のターンオーバーは3カ月ともいわれています。だからカカトの角化型水虫の治療には、うまくいっても3カ月程度はかかります。なるほど、という理屈でした。
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