年齢が高くなるにつれて感染者の数は増えていきます。その最大の理由は「発症しているけど自覚症状がない」「感染はしているが今のところ発症していない」という人の数が多いからです。自覚症状がないというのは、大部分が角化型です。特に痒くもないのでなんとなく放置してしまいます。本人は水虫とは思っていません。もちろん感染力はあります。
足が痒くてたまらない時は、誰しも熱心に治療します。しかしほとんどの人は痒みがおさまり、外観もきれいになると薬を塗るのをやめてしまいます。そしてそのまま数年、何もなく過ぎることもあるのです。水虫菌はいるけど、元気に繁殖するような環境になっていない、というケースですね。これが「発症していない」というパターンです。
医師の話では、水虫を根治した人は非常に稀だそうです。1~2回通院して薬をもらうと、そのまま来なくなってしまう。つまり、まだ菌をかかえたまま、治ったつもりで平気に過ごしている潜在水虫患者がとても多いということ。けっこう怖い話ですね。
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